is702

2011/12/15

他人に見られたくないデータ、消し忘れていませんか?

パソコンを使っていると、個人情報など他人に見られたくないデータも出てくるのではないでしょうか。こうしたデータは消したつもりでも、実はパソコンの中に「痕跡」が残っていることがあるのをご存じですか? パソコンで作ったファイルに、知らないうちに「人に見られたくない情報」が記録されてしまうこともあります。

またインターネットでウェブサイトを閲覧すると、サイトを閉じたあともその情報がパソコンに残ることもあります。

このようにパソコンやファイルには、「消したはず」や「見られたくない」データが残ってしまうことがあります。パソコンを自分だけで使うときはともかく、ほかの人もパソコンを使う場合は、あなたのプライバシーを覗き見されてしまうかもしれません。

また年末年始にパソコンを買い換えたり、古いパソコンを処分しようと考えている人も多いでしょう。こんなときは、パソコンの中に「データの痕跡」が残っていないように、完全に削除する必要があります。

今回は、パソコンやファイルに残っている「人に見られたくない隠れたデータ」にはどんなものがあるか、そして完全に削除するにはどうしたらいいかを見ていきましょう。

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  • 便利な管理情報も、ファイルによっては要注意

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便利な管理情報も、ファイルによっては要注意

Word、Excelで作成した文書や、デジカメで撮った写真。これらのファイルには、文章や図表、画像などのほかに、様々な管理情報が記録されています。たとえば新しいファイルを作ると自動で記録される作成日時も、管理情報の一つです。

ファイルの管理情報には、作成日時のほかにファイル容量、作成に使ったソフトの名前など様々なものがあります。こうした管理情報は、ファイルを作成した順やサイズの大きい順に並べたり、どこに保存したかわからなくなったファイルを探したりするときに役立ちます。

このように、ファイルの管理情報はパソコンを便利に使うために必要なものですが、一方で「他人に見られたくない情報」が含まれることもあります。デジカメ写真を例に見ていきましょう。

ファイルに記録されている管理情報をチェック

図1:ファイルを右クリックして「プロパティ」をクリックする。

図2:「詳細」をクリックすると管理情報が表示される。「GPS」に緯度と経度が表示され、撮影場所がわかる。

デジカメ写真のファイルのプロパティには、撮影日時や撮影時の条件(露出時間や明るさなど)など、様々な管理情報が記録されているのがわかります。

このとき撮影したデジカメにGPS機能がついていると、図2のように「GPS」に撮影した場所の位置情報(ジオタグとも呼ばれます)が記録されますが、このジオタグが「くせもの」なのです。

ジオタグが付属していると、これをもとに撮影場所を探したり、インターネットの地図サービスと連携するなど、デジカメ写真の楽しみが広がります。たとえば旅行の写真なら、ジオタグで撮影場所の情報が記録されていると、写真を整理するときにも便利です。

しかし自宅で撮った写真を公開するときは、どうでしょう。「気づかぬうちに流出しているかも!? 個人情報は自分で守ろう」に、「写真をブログに載せたら、自宅の場所がバレてしまった」例を紹介しています。写真にジオタグが記録されていたため、自宅の場所が割り出されてしまったのです。

便利な管理情報も、ときには「人に見られたくない」場合もあります。不特定多数にファイルを公開するときは、無用なトラブルを避けるために管理情報は削除したほうがいいでしょう。Windows 7では、もとのファイルを残したまま管理情報だけを削除できます。

不要な管理情報を削除するには

図3:「可能なすべてのプロパティを削除してコピーを作成」をクリックして(①)、「OK」をクリックする(②)。

図2で「プロパティや個人情報を削除」をクリックし、この画面が出たら「可能なすべてのプロパティを削除してコピーを作成」をクリックして(①)、「OK」をクリックする(②)。この手順で、デジカメ写真の撮影日時などの管理情報を削除できます。

ただ、デジカメ写真のジオタグは削除できないことがあります。そこで、画像編集ソフトを使ってジオタグを削除してみましょう。具体的には、画像編集ソフトで写真ファイルを読み込み、別ファイルとして保存することで管理情報を消去します。

ここでは、Windows 7に付属の「ペイント」を使った手順を紹介します。

Office 2010でファイルの不要データを削除する

図4:写真ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」(①)、「ペイント」(②)とクリックする。

図5:左上の青いボタンをクリックし、「名前を付けて保存」(①)、「BMP画像」(②)とクリックする。

図6:表示された画面でそのまま「保存」をクリック(①)。右上の「×」(閉じる)ボタンをクリックして画面を閉じる(②)。

図7:保存したBMP形式(「ビットマップイメージ」の表示があるもの)のファイルを右クリックし、「プログラムから開く」(①)、「ペイント」(②)とクリックする。

図8:左上の青いボタンをクリックし(①)、「名前を付けて保存」(②)、「JPEG画像」(③)とクリックする。

図9:「ファイル名」にもとのファイルとは別の名前(ここでは末尾に「-公開用」を追加)を入力し(①)、「保存」をクリック(②)。

図10:保存したJPEG形式の画像を右クリックして「プロパティ」をクリックし、撮影情報やジオタグなどの管理情報が含まれていないことを確認する。

このように、デジカメ写真は別ファイルとして保存し直すことで、撮影地点の情報がないファイルにできます。ブログなどで公開するときは、事前にこの操作を行うとよいでしょう。

WordやExcelで作った文書の管理情報も、注意が必要です。例えば文書に、作成者の名前や作成途中での変更履歴などが保存されることもあります。会社で作った文書を得意先に渡すときなどは、余計な管理情報が含まれないようにしましょう。

Office 2010(Word2010、Excel2010)には、管理情報を自動で検査する機能があります。この機能を使って、ファイルのチェックをしてみましょう。なお、作業の前には念のためファイルのバックアップをとっておくと安心です。

Office2003と2007の場合の手順は、「セキュリティ教本 Wordから個人情報を削除する」などの記事を参考にしてください。

Office 2010でファイルの不要データを削除する

図11:「ファイル」(①)、「情報」(②)をクリックし、「問題のチェック」(③)、「ドキュメント検査」(④)をクリックする。

図12:すべての項目にチェックがついているのを確認して「検査」をクリック。

図13:「すべて削除」が表示されたらクリックして(①)、「閉じる」をクリック(②)。

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