is702

2010/12/16

あなたも知らない間にセキュリティ加害者に?

インターネットを利用する時は、ウイルス、個人情報の悪用、詐欺行為など、様々な問題の「被害者」になる危険と隣り合わせです。

一方で、あなたが知らないうちに「加害者」になったり、何気ない行為によって「犯罪者」になったりする可能性もないとはいえません。今回は4つのケースを例に、あなたが不正行為の主役にならないために注意すべきことを紹介しましょう。

ボットウイルスで犯罪活動に荷担することに

知らないうちに加害者になってしまう典型的なケースが、ボットウイルスへの感染です。

ボットウイルスとは、パソコンを支配して何らかの処理をさせることを目的とした不正プログラムの一種。感染した何台ものパソコンが、犯罪者の意のままにロボット(Robot)のように操られることから、このように呼ばれます。

ボットウイルスが怖いのは、感染したパソコンが闇社会の「商売道具」として使われてしまう可能性があることです。感染したパソコンは、迷惑メールを配信したり、特定のサーバーに一斉にアクセスして利用停止に陥れたり(DDoS攻撃)することがあります。また、感染したパソコンから個人情報を盗み出し、転売して利益を得ることもあります。

この時、犯罪者は手を汚しません。被害を受けた側からは、ボットウイルスに感染したパソコンの仕業に見えるからです。あなたのパソコンがボットウイルスに感染すれば、「加害者」として不正行為の片棒を担いでしまうことになるのです。

さらにボットウイルスが厄介なのは、感染しても、パソコンが動かなくなったりおかしな画面が表示されるといった「自覚症状」が現れないことです。以前のウイルスは、感染するとパソコンの調子が悪くなったりするので、感染に気付きやすく、すぐに対処することができました。しかしボットウイルスは、感染に気付かれるとその後の犯罪活動ができなくなるので、感染したことがすぐに分からないようになっているのです。

このため、パソコンが知らないうちにボットウイルスに感染している可能性が十分にあります。総務省と経済産業省の連携プロジェクトである「サイバークリーンセンター」によると、国内のブロードバンドユーザーの1%が、ボットウイルスに感染したパソコンを知らずに使っていると推計されています(2008年6月現在)。

感染を防ぐには、セキュリティソフトを正しく活用し、ファイアウォールで不審な通信を遮断することが大切です。また定期的にパソコン全体を検査し、ボットウイルスに感染していないかを確認するようにしましょう。

図:ボットによる不正行為の仕組み

「何気ないヒトコト」がオオゴトになる

ブログや掲示版、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを利用して、メッセージを書き込む人も増えています。しかし何気ない一言が、ただごとでは済まない事態に発展することもあります。

イタズラの犯行予告が逮捕につながるケースは少なくありません。11月には内閣官房広報室の意見募集ページに、APEC会場に時限爆弾を仕掛けた旨のメッセージを書き込んだ会社員が威力業務妨害容疑で逮捕されました。本人には犯行に及ぶつもりがまったくなくても、社会を脅かすメッセージはイタズラでは済まないのです。

個人や会社への誹謗中傷も度が過ぎると、名誉棄損罪や脅迫罪に問われる可能性があります。過去には、芸能人のブログのコメント欄に、事実無根の噂話や脅し文句を執拗に書き込んだ利用者が一斉摘発されることがありました。

軽はずみな発言や暴言をしてしまう理由には、インターネットの「匿名性」に一因があるのかもしれません。掲示版やブログでは、匿名や偽名で気軽にメッセージを書き込めます。しかし匿名だからといって「身元が割れない」ということではありません。

インターネットで何らかの通信を行うと、相手のコンピュータ(サーバー)にはアクセス元のコンピュータの情報が伝わります。警察などの捜査機関は、その記録と、通信を仲介したプロバイダの通信履歴と突き合わせることで、どのコンピュータからアクセスされたのかを突き止められます。このことは、先述した著作物を違法にアップロードする場合も同様です。

インターネットに発するメッセージは、大勢の人間が見るかもしれないこと、そして自分の身元を隠し通せるとは限らないことを肝に銘じ、軽率な言動は慎むようにしましょう。

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