情報処理推進機構(IPA)から、「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[3月分および第1四半期]」が発表されました。それによると、ワンクリック不正請求(ワンクリック詐欺)に関する相談が急増しているとして注意を促しています。
IPAにひと月内に寄せられるワンクリック詐欺の相談件数は、2008年9月の651件をピークに減少していました。しかし、2009年3月は503件と急増。2008年11月から再び増加傾向が見られます。
増加の要因としては、新たなワンクリック詐欺の手口が登場したことが挙げられています。その手口は、従来のように悪意のあるプログラムをインストールすることなく、そのプログラムがパソコンの設定を改ざんすることで、パソコンの起動時に勝手にアダルトサイトに接続するようにし、請求画面を表示させるというもの。この請求画面は、「閉じる」ボタンで消せないだけでなく、画面上で移動させることもできないとのことです。
さらにこの手口は、パソコンがウイルス感染しているわけではないため、現状では対処が非常に煩雑で困難。被害に遭わないよう、意識して予防することを推奨しています。