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トレンドマイクロ株式会社
2011/12/15
他人に見られたくないデータ、消し忘れていませんか?
パソコンの買い換えや大掃除をきっかけに、古いパソコンを処分する人もいることでしょう。その際は、内蔵のハードディスク(HDD)にファイルを残したままにしないように注意しましょう。
ファイルをゴミ箱に入れて削除するだけでは不十分です。ハードディスクを「完全消去」(「抹消」ともいいます)しないと、すべてのデータを消したとはいえません。
次の図に、ファイルを削除したときのイメージを紹介します。ファイルをゴミ箱に捨てると、ファイルの管理情報を記載した「蔵書録」から項目が消えたのと同じ状態になります。つまり、一見パソコンのハードディスクから消えたように見えます。
しかし、蔵書録の記載を消しても本棚の中には本が残っているように、ハードディスクにはデータそのものは残っている状態なのです。
こうした「残ったデータ」は、特殊なソフトや装置を使うと復元できる可能性があります。特殊なソフトや装置は、不慮の事故などで消えてしまったデータを救出するのに役立ちますが、悪用されれば何者かにファイルが盗み見られてしまう危険があります。
「完全消去」は悪意ある第三者による復元を防ぐ方法です。具体的には、ハードディスクの記憶領域全体に無意味なデータを書き込むことで、記録されていたデータを読み取れないようにします。
完全消去は専用ソフトを使って行うのが一般的です。パソコンによっては専用ソフトがついていたり、「リカバリーディスク」の中に完全消去の機能を備えているものもあります。お手持ちのパソコンの取扱説明書で、破棄やリサイクルに関する項目を調べてみましょう。
なお、故障などでデータの読み書きができなくなったハードディスクは、専用ソフトでは完全消去できません。このような場合はハードディスクを物理的に破壊するサービスを利用することで、データが復元される心配がなくなります。
ファイルの完全消去は、普段のパソコンの使用時も、重要なファイルの漏えい防止に有効です。パソコンを紛失したり盗難に遭ってもデータを盗まれる心配がなくなります。セキュリティソフトの「ウイルスバスター2012 クラウド」にはファイルを完全消去する「データ消去ツール」が付属しているので、活用しましょう。
完全消去の作業には手間や時間がかかりますが、後悔しないためにも「最後の一手間」を惜しまないようにしましょう。
なお、専用ソフトで完全消去したファイルは、復元するのは極めて困難になります。作業前にはくれぐれも、必要なファイルが含まれていないかどうか確認しましょう。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。