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トレンドマイクロ株式会社
2013/05/23
古いパソコンを使い続けるとどうなるの!? OSやソフトウェアの「サポート終了」ってどういう意味?
せっかく購入したパソコンは、少しでも長く使いたくなるものです。しかし、WindowsをはじめとするOS(基本ソフト)などのソフトウェアには、「サポート期限」が設定されていることをご存知ですか? そして、この「サポート期限」が過ぎると、どうなってしまうかをご存知ですか?
マイクロソフトはWindows XPのサポートを2014年4月9日(日本時間)に終了することを告知しています。今回は、ソフトウェアのサポート終了がもたらすセキュリティ上の影響について理解しましょう。
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2001年10月に登場してから11年と半年以上が経過した今もなお、多くのユーザに利用されているWindows XP。これまでに最も成功したOSと評されるWindows XPのサポート期限が着々と近づいています。Windows XPでは2014年4月8日に最後の更新プログラムがリリースされ、サポート期間を終了します。
サポート期限はWindows、Microsoft Office、およびIEなどの各ソフトウェアに設けられます。マイクロソフトが製品サポートの提供期間、および提供内容の基本的な方針を記した「サポートライフサイクルポリシー」によると、個人向け製品のサポート期間は発売から最短で5年と規定されています。
Windows XP | 延長サポート終了日2014年4月8日 |
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Windows Vista | 延長サポート終了日2017年4月11日 |
Windows 7 | 延長サポート終了日2020年1月14日 |
Windows 8 | 延長サポート終了日2023年1月10日 |
Microsoft Office 2003 | 延長サポート終了日2014年4月8日 |
Internet Explorer 6 | 延長サポート終了日2014年4月8日 |
※表内の日付は米国時間
ソフトウェアのサポート終了は、具体的にどんなことを意味するのでしょうか。ユーザにとって大きく2つの影響があります。1つは、サポートの終了したソフトウェアの動作や不具合についての問い合わせをメーカーに受けつけてもらえなくなること。もう1つは、ソフトウェアに何らかの欠陥が見つかっても更新プログラムが配信されないことです。セキュリティの観点で見たときにインパクトが大きいのは後者です。それを理解するために、まず脆弱性について知っておきましょう。
ソフトウェアにはプログラムのコーディングミスやシステムの設計ミスが原因となって発生する脆弱性と呼ばれるセキュリティ上の欠陥が存在します。脆弱性は、ソフトウェアの誤操作を引き起こしたり、不正プログラムの侵入を許したり、パソコンを遠隔から不正に操作されたりしてしまう要因になるものも含みます。
たとえば、サポート期間内に脆弱性が発見された場合、当該ソフトウェアメーカーは即座にプログラムの欠陥を解消する更新プログラムを無償でユーザに提供します。ユーザは、ソフトウェアメーカーが提供する更新プログラムを適用することで脆弱性を修正し、引き続きソフトウェアを安全に利用することが可能です。
しかし、サポート期間が終了すると、ソフトウェアに何らかの脆弱性が見つかってもメーカーから更新プログラムが配信されなくなります。これは、サイバー犯罪者が日々生み出している不正プログラムなど、パソコン上の脆弱性を突く攻撃に対応する手だてがなくなることを意味します。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。