2013/05/23
古いパソコンを使い続けるとどうなるの!? OSやソフトウェアの「サポート終了」ってどういう意味?
<ページ1>
<ページ2>
<ページ3>
ユーザは自己責任でサポートの終了したソフトウェアを使い続けることができます。ただ、セキュリティ上の不具合が見つかっても更新プログラムが提供されないため、Webサイトの閲覧やメールの添付ファイルの開封などをきっかけに不正プログラムに感染してしまうリスクは大きくなってしまいます。
セキュリティの被害者になるリスクが増すだけではありません。覚えておかなくてはならないのが、セキュリティ上の弱点を突かれて不正プログラムに感染したパソコンは、たとえば、パソコンを支配下に置いて不正な処理を遠隔で実行させるボット型の不正プログラムに感染すると、セキュリティの加害者になってしまう恐れがあることです。実際、ソフトウェアの脆弱性を突くボット型の不正プログラムに感染し、不特定多数に大量の迷惑メールを送信されたり、特定のサーバにアクセスを集中させてダウンさせたりすることにパソコンを悪用されたケースも確認されています。
また、Windows XPのサポート終了以降、パソコンのハードウェアや外付けのハードウェアのメーカーも追随して、Windows XP対応ドライバ(OSとハードウェアとの橋渡しをしてくれるソフトウェア)の提供を打ち切る可能性があります。すると、これまで使用していたハードウェアのドライバ(ファームウェア)アップデートを行うと、Windows XPが稼働するパソコンでは動作しなくなることも起こり得ます。
同じように、これまでWindows XP上で稼働してきたソフトウェアのサポートも終了する可能性が高くなります。たとえば、Windows XP上ではIE 9やIE 10は動作しないため、IE 8のサポートが終了したらWindows XP上で引き続き更新プログラムを提供してくれる別のブラウザに移行しなくてはなりません。また、仮にセキュリティソフトがWindows XPのサポートを終了してしまうと、当該ベンダーから最新の脅威に対応するパターンファイルが提供されなくなってしまいます。
パソコンの基本ソフトであるOSのサポートが終了するということは、その周辺ソフトウェアのサポートも終了していくことを意味するのです。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。