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Cookieの仕組みと役割とは?

Cookie(クッキー)を適切に管理し、プライバシーを確保しよう

2020/01/16
Cookieの仕組みと役割とは? Cookie(クッキー)を適切に管理し、プライバシーを確保しよう

インターネット利用者であればCookie(クッキー)という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。しかし、Cookieがどんなものか知らない人は意外と多いかもしれません。今回はCookieの仕組みと役割、適切な管理方法などを紹介します。

ユーザの快適なネット生活を支えるCookie

パソコンやスマホでWebサイトを見ていると「Cookieの使用を許可しますか?」といったメッセージを目にすることがあります。Cookieは、Webサイト(Webサーバ)側がWebブラウザを通じてアクセスしてきたパソコンやスマホにユーザを識別するためのIDや閲覧履歴などの情報を書き込み、一時的に保存する仕組みです。それらの情報は次回以降に発行元のWebサイト(Webサーバ)を訪れた際、WebブラウザからWebサーバへ渡されます。こうして、Webサイト側は再びアクセスしてきたユーザを識別します。

では、Cookieはどんなことに使われているのでしょうか。ショッピングサイトなどの会員サイトの利用シーンをイメージしてみてください。ショッピングサイトを再訪したとき、以前カートに入れた商品がそのまま残っていたり、おすすめの商品が表示されたりするのはCookieが機能しているためです。Webサイト側がCookieを参照し、ユーザに合わせて前回の続きとなるコンテンツを表示しているのです。

Cookieをめぐるプライバシー問題

CookieにはファーストパーティCookieとサードパーティCookieの2つの種類があります。これらはCookieの発行元によって分類されます。それぞれについて見ていきましょう。

●ファーストパーティCookie

ファーストパーティCookieは、ユーザがアクセスしているWebサイトのドメイン(インターネット上の住所)から発行されるCookieです。ファーストパーティCookieはドメインをまたいだ使用ができず、主にそのWebサイト内に限定した閲覧履歴などの記録、ログイン状態の保持などに使用されます。そのため、Cookieの利用が許可されていない場合、Webサイトが正しく機能しない場合があります。

●サードパーティCookie

サードパーティCookieは、ユーザがアクセスしているWebサイトのドメイン以外から発行されるCookieです。Webサイト上に広告が表示されたり、ユーザが広告をクリックしたりしたとき、Webブラウザは訪問先のWebサーバとは別に広告配信サーバからもCookieを受け取ります。それらの多くはサードパーティCookieです。たとえば、旅行予約サイトを閲覧後に全く別のWebサイトを訪れると、さっき見ていた旅行関連のバナー広告が表示された経験はありませんか。このようにサードパーティCookieは、複数のドメインをまたいでユーザの閲覧履歴情報を取得し、そのユーザが関心を持ちそうな広告を配信するために使用されています。

CookieはWebサイトの閲覧を快適にしてくれる仕組みです。Cookieを利用すれば、よくアクセスしている会員サイトに毎回ログイン情報を入力しなくても済みますし、自分が欲しい情報も見つかりやすくなります。信用できるWebサイトのCookieを受け入れ、閲覧履歴などの情報を提供すれば、事業者にも自分にもメリットがあるケースは多いのです。一方で、プライバシーの観点からCookieはネガティブにとらえられることもあります。Cookieの使い方によっては、ユーザの意図しない第三者による利用、ユーザの不利益、プライバシーの侵害にあたるという指摘もあるのです。2019年の国内事例では、就職情報サイトを利用していた学生の内定辞退率をCookieをもとに独自分析し、その結果となる情報を採用検討企業に販売していたことが問題となりました。

欧州連合(EU)では「一般データ保護規則(GDPR)」が施行され、Cookieを含めた個人情報を収集する事業者はユーザにその意図を伝え、その上でユーザの同意を得ることが義務付けられました。その影響の及ぶ範囲は、EU域内のユーザの個人情報(Cookieを含む)を収集する全世界のすべての事業者です。Webサイト閲覧時に「Cookieの使用を許可しますか?」などと同意を求めるメッセージを目にする機会が増えたのはそのためです。
Cookieの利用について同意を求められた場合、その内容を確認してWebサイトの利用を続けるかどうかを判断しましょう。

Cookieの適切な管理方法

主要なWebブラウザにはCookieの設定項目があり、ユーザはCookieの扱いをある程度コントロールできます。Cookieの削除と、サードパーティCookieを制限する方法を覚えておきましょう。(※Cookieを削除すると、SNSやショッピングサイトなどの会員サイトからログアウトされるため注意してください。)

※以下の各手順や表示される文言はWebブラウザのバージョンによって異なる場合があります。詳しくは各製品のサポートページを参照してください。

●Cookieを削除する手順

【パソコン】

  • Google Chromeの場合(Windows)

1.Google Chromeを開いて右上のメニューボタン(縦に3つの点)をクリックし、「設定」に進みます。
2.設定画面の最下端にスクロールして「詳細設定」を押し、「プライバシーとセキュリティ」枠の「閲覧履歴データの削除」に進みます。
3.「1時間以内」「全期間」などの期間を選択し、「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れたら「データを削除」をクリックしましょう。

ChromeでCookieの削除、有効化、管理を行う
https://support.google.com/chrome/answer/95647?hl=ja&ref_topic=3421433

  • Safariの場合(Mac)

1.Safariを開いたら上部の「Safari」から「環境設定」に進み、「プライバシー」タブをクリックします。
2.「CookieとWebサイトのデータ」の項目から「Webサイトデータを管理」を押します。
3.1つ以上のWebサイトを選択してから「削除」、または「すべてを削除」をクリックします。

MacのSafariでCookieとWebサイトのデータを管理する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/safari/sfri11471/mac

【スマホ】

  • Google Chromeの場合(Android端末)

1.Google Chromeを開いて右上のメニューボタン(縦に3つの点)をタップし、「設定」を選びます。
2.「プライバシー」へ進み、「閲覧履歴データを消去する」をタップします。
3.「1時間以内」「全期間」などの期間を選択し、「Cookieとサイトデータ」にチェックを入れたら「データを削除」をタップします。

ChromeでCookieの削除、有効化、管理を行う
https://support.google.com/chrome/answer/95647?hl=ja&ref_topic=3421433&co=GENIE.Platform%3DAndroid&oco=1

  • Safariの場合(iPhone)

1.ホーム画面で「設定」を選択し、下にスクロールして「Safari」をタップします。
2.Safariのメニューを下にスクロールして「履歴とWebサイトデータを消去」を選択します。
3.「履歴とデータを消去」をタップします。

iPhone、iPad、iPod touchでSafariから閲覧履歴とCookieを消去する
https://support.apple.com/ja-jp/HT201265

各WebブラウザではCookieを無効にすることもできますが、それは現実的ではありません。ショッピングサイトやネットバンキングはCookieを有効にしていないと利用できないケースもあるためです。関連広告の表示を希望しない場合は、サードパーティCookieを無効にしておきましょう。

●サードパーティCookieを無効にする手順

【パソコン】

  • Google Chromeの場合(Windows)

1.Google Chromeを開いて右上のメニューボタン(縦に3つの点)を押し、「設定」に進みます。
2.設定画面の最下端にスクロールして「詳細設定」を押し、「プライバシーとセキュリティ」枠の「サイトの設定」に進みます。
3.「Cookieとサイトデータ」をクリックし、「サードパーティの Cookie とサイトデータをブロックする」を有効にします。

ChromeでCookieの削除、有効化、管理を行う
https://support.google.com/chrome/answer/95647?hl=ja&ref_topic=3421433

  • Safariの場合:(Mac)

1.Safariを開いたら上部の「Safari」から「環境設定」に進み、「プライバシー」タブをクリックします。
2.「サイト越えトラッキングを防ぐ」を選択します。

MacのSafariでサイト越えトラッキングを防ぐ
https://support.apple.com/ja-jp/guide/safari/sfri40732/13.0/mac/10.15

【スマホ】

  • Google Chromeの場合(Android端末)

1.Google Chromeを開いて右上のメニューボタン(縦に3つの点)をタップし、「設定」を選びます。
2.「サイトの設定」へ進み、「Cookie」をタップします。
3.「サードパーティのCookieをブロックする」にチェックを入れます。

  • Safariの場合(iPhone)

1.ホーム画面で「設定」を選択し、下にスクロールして「Safari」をタップします。
2.Safariのメニューを下にスクロールして「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオンにします。

Cookieはいつでも消去でき、パソコンやスマホに保存しておくかどうかを自分で選択できます。Cookieを適切に管理し、プライバシーと使い勝手とのバランスを取りましょう。

「PC・ネットワーク」「Web」「システム」関連のエーカビジネスコラム&ブログ。
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