2011/05/19
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前ページで紹介したスパムはあくまでも一例です。こうした手法以外にも、以下の手口が報告されています。
なおTwitterでは、「スパム報告ツール」が用意されています。使い方は以下の通りです。
1. 悪質なスパムを送信してきたユーザのページ(「http://twitter.com/該当ユーザのアカウント名/」を入力すると表示できる)を開きます。
2. 右横にあるプルダウンメニューボタンから「○○をスパムとして報告」を選択します。
報告が届くと、Twitter運営チームはスパム報告されたユーザの動向をチェックして対応策を検討します。同時に、スパム報告されたユーザはブロック制限がかかり、報告者に対してフォローや返信などのコンタクトが取れなくなるので、関わらずに済むようになります。
Twitterと並んで世界的にユーザ数の多いSNSとして注目されているFacebook(フェイスブック)も、不正プログラムの感染経路として狙われています。
近頃は、Facebookでユーザがコンテンツ投稿を行う「ウォール」という場所に書き込まれたスパムメッセージから、偽の動画サイト画面へと誘導する手口も発見されました。スパムメッセージ内のURLをクリックすると、このような画面が表示されます。
画面の中の動画を再生しようとボタンをクリックすると、「Security Check」というタイトルで回答を要求する画面が表示されます。
この画面をクリックすると、携帯電話の番号やFacebookのアカウント情報の入力を促す画面が表示されます。
もちろん、これらは個人情報を入手するためのワナです。促されるままに、うっかり情報を入力してしまうと、その情報を使ってFacebookのアカウントを悪用される可能性があります。
スパム行為は、扇情的なメッセージで注意を引き、「続きを見たい」「詳しい内容を知りたい」という心理に働きかけて、ユーザ自身に行動を起こさせます。そのために、巧みなワナをしかけてきます。
今年は東日本大震災の発生後、その被害の規模から、この震災関連のニュースが世界中から注目されました。それに便乗した悪意のある行為も増えてきています。スパムメールにしても、津波の恐怖を物語ったり、原発の危険性を警告するような偽メッセージも使われるようになってきました。
ショッキングな内容にあおられて、メール内に記載されたURLにアクセスしてしまったり、添付されている文書を開いてしまうと、相手の思うつぼです。
費用の振り込みを要求する詐欺画面へと誘導されたり、不正プログラムの侵入を許してしまうことになりかねないので、不審なメールに誘導されて安易にクリックしてしまわないように十分注意してください。